
「明日受け持つ患者さんの疾患を調べないと……」
「検査の流れも、必要物品も覚えなきゃ」
仕事が終わって家に帰ってから、参考書や病院の資料を開いて事前学習。
仕事だけで疲れすぎて家に帰ってから参考書とか、開くの無理……。
気づけば寝落ち……。
新人看護師さんなら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
私も新人の頃は、
「何から調べればいいの?」
「先輩に聞かれそうなところって何?」
「業務で必要なところはどこ?」
と迷いながら、かなり時間がかかりました。
そんな事前学習の**「調べる時間」**を減らすのに便利なのが、ChatGPTやGeminiなどの生成AIです。
この記事では、新人看護師さんがそのままコピペして使える、
- 疾患を調べるプロンプト
- 看護処置を調べるプロンプト
- 検査を調べるプロンプト
の3つを紹介します。
AIに知識を丸投げするのではなく、**「学習を始めるための下書き係」**として使うのがポイント。
調べものに使っていた時間を少し減らして、睡眠や自分の時間を確保していきましょう。
なぜ新人看護師に「AIプロンプト」が便利なの?

参考書から探す時間を時短できる
新人看護師の事前学習で大変なのが、
「必要な情報がどこに書いてあるのかわからない」
ということです。
例えば「消化管出血」を調べるだけでも、
病態、症状、検査、治療、観察項目、看護……。
情報量がかなりあります。
AIなら、
「新人看護師向けに、観察ポイントを3つに絞って」
と指定するだけで、まず押さえたい内容を整理できます。
そのあと参考書やガイドラインを確認すれば、最初から全部を探すより勉強を進めやすくなります。
難しい専門用語を噛み砕いてもらえる
「この病態生理、何回読んでもよくわからない……」
そんなときにもAIは便利です。
例えば、
「中学生でもイメージできるように説明して」
「新人看護師向けに例えを使って」
と指定できます。
難しい内容を一度やさしい言葉に置き換えてから専門書を読むと、理解しやすくなることがあります。
準備物品や観察項目をチェックリスト化できる
AIが便利なのは「説明」だけではありません。
処置や検査について、
- 必要物品
- 実施前
- 実施中
- 実施後
- 観察項目
のように整理させることもできます。
「文章で読むと頭に入らない」という人にもおすすめです。
AIで必要な情報を整理できるようになると、勤務前の情報収集もグッと進めやすくなります。
「カルテを見ると情報が多すぎて、どこから確認すればいいかわからない」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 【新人看護師向け】情報収集を時短するコツ|見る順番と観察ポイントを解説

AIプロンプトの基本の使い方と注意点

使い方は簡単3ステップ
今回紹介するプロンプトは、
①プロンプトをコピー
②ChatGPTやGeminiへ貼り付ける
③疾患名・処置名・検査名を書き換える
だけで使えます。
毎回ゼロから質問を考えなくてOKです。
気に入ったものはスマホのメモ帳に保存しておくと、さらにラクになります。
私も、スマホのメモ帳に保存して休憩時間やスキマ時間で勉強しています。
患者さんの個人情報は入力しない
ここはとても重要です。
AIを使うときは、
などを入力しないようにしましょう。
ChatGPTやGeminiにはデータ利用・保存に関する設定がありますが、医療現場ではそれとは別に所属施設の情報管理ルールを守ることが最優先です。
「○歳の○○さん」ではなく、
「消化管出血について教えて」
のように、一般的な医学情報として質問するのがおすすめです。
AIの回答は必ずファクトチェックする
AIは便利ですが、必ず正しい回答をするわけではありません。
もっともらしく間違った内容を生成する「ハルシネーション」が起こる可能性があります。
特に、
- 薬剤
- 投与量
- 医療処置
- 検査前後の指示
- 禁食・安静時間
- 抗凝固薬などの休薬
は患者さんや施設によって異なります。
AIで全体像をつかんだら、
院内マニュアル・添付文書・ガイドライン・医師や先輩看護師の指示
で最終確認しましょう。
AIは「答え」ではなく、勉強を助けてくれるアシスタントとして使うのが安全です。
【コピペOK】新人看護師向けAIプロンプト3選

①疾患理解用プロンプト|病態から看護まで一気に整理
「病態生理を読んだけれど、結局何を観察すればいいのかわからない」
そんなときに使いやすいプロンプトです。
あなたは、優しくて教え方が上手な看護学校のベテラン先生です。
以下の【疾患名】について、経験の浅い新人看護師向けに噛み砕いて解説してください。
【疾患名】
消化管出血
※ここを調べたい疾患に変更してください
【出力フォーマット】
■ どんな病気?(一言で)
■ なぜ起こる?(主な原因3つ)
■ どんな症状が出る?
■ 看護で絶対に落とせない観察ポイント3つ
■ 先輩看護師から「ここ分かってる?」と聞かれそうなポイントと対策
【条件】
・専門用語はできるだけ噛み砕く
・新人看護師でも理解できる言葉を使う
・1文を短くする
・スマホで読みやすくする
・箇条書きを中心にする
例えば「消化管出血」と入力すると、
こんな感じの回答が返ってきます👇

「出血そのものだけでなく、血圧・脈拍・意識状態など循環状態を見る」
といった看護につながるポイントまで整理できます。
病態だけを覚えるより、
病態 → 症状 → 観察
をセットにすると、実際の患者さんとも結びつきやすくなります。
②処置用プロンプト|必要物品・手順・観察をチェック
次は、採血や吸引、導尿などの処置を予習するときに使えるプロンプトです。
# 役割
あなたは、看護指導に非常に長けたベテランの教育担当看護師です。
経験の浅い新人看護師が、安全かつスムーズに処置を行えるよう、分かりやすく説明してください。
# 看護処置
[ここに処置名を入力]
例:吸引、採血、導尿、経管栄養など
# 出力形式
## ■ 概要
この処置を行う目的
## ■ 必要物品
「患者用」「看護師用」「滅菌物」などに分類
## ■ 処置の流れ
【実施前】
【実施中】
【実施後】
## ■ 重要な観察項目
観察項目ごとに「なぜ見るのか」も説明
## ■ 先輩からのワンポイント
インシデントを防ぐポイントを1〜2個
# 条件
・新人看護師向けに説明
・1文を短くする
・箇条書きを使う
・施設によって異なる部分はその旨を書く
例えば「導尿」と入力すれば、
こんな感じの回答が返ってきます👇

必要物品、清潔操作、処置前後の観察などを順番に整理できます。
新人の頃は、
「手順は覚えたけど、何のために観察しているのかわからない」
となりやすいもの。
そこで**「観察項目+根拠」までAIに聞く**のがおすすめです。
ただし、カテーテルの種類やサイズ、消毒方法などは施設ごとに異なるため、必ず院内マニュアルを確認してください。
処置の手順だけでなく、「なぜこの観察が必要なのか」まで理解しておくと、先輩への報告や申し送りもしやすくなります。
「情報は集められるけれど、短くまとめて伝えるのが苦手……」という方はこちらもどうぞ。
👉 看護師の申し送りがうまくなるコツ|短く伝える順序と具体例を解説

③検査用プロンプト|検査前から検査後までまとめて確認
胃内視鏡、大腸内視鏡、造影CT、心臓カテーテル検査など。
検査ごとに準備が違うため、新人時代は覚えるのが大変ですよね。
そんなときはこちらを使います。
# 役割
あなたは、看護指導に非常に長けたベテランの教育担当看護師です。
経験の浅い新人看護師が、安全に検査対応できるよう説明してください。
# 検査名
[ここに調べたい検査名を入力]
例:
胃内視鏡検査
大腸内視鏡検査
心臓カテーテル検査
造影CT
# 出力形式
## ■ 概要
検査の目的を一言で
## ■ 検査前チェックリスト
【患者への説明・指示】
- [ ]
【書類・同意書・カルテ確認】
- [ ]
【必要物品・前処置】
- [ ]
## ■ 検査の流れ
【検査前】
【検査中】
【検査後】
## ■ 検査後の観察項目
観察項目と「なぜ見るのか」をセットで説明
## ■ 注意したい合併症
## ■ 先輩からのワンポイント
# 条件
・新人看護師でも理解できる言葉にする
・チェックリスト形式を使う
・スマホで読みやすくする
・施設によって違う部分は明記する
例えば「大腸内視鏡検査」と入力すると、
こんな感じ👇

検査前の禁食や下剤、同意書、内服薬の確認から、検査後の腹痛・出血・鎮静後の呼吸状態などまで整理できます。
ポイントは、「検査が終わったら何を見る?」までセットで勉強すること。
検査内容によっては、生検やポリープ切除、鎮静薬の使用などで観察項目が変わります。
AIプロンプトをさらに使いこなすアレンジ術

「先輩からの突っ込み対策」を入れる
事前学習するときは最後に、
「先輩看護師から『ここ分かってる?』と質問されそうなことを3つ教えて」
と追加してみてください。
自分では気づかなかった理解不足を見つけるきっかけになります。
そのまま答えを暗記するのではなく、
「なぜそうなる?」
をもう一度調べると、さらに理解が深まります。
自分の病棟に合わせる
AIへの指示を少し変えるだけでも回答は変わります。
例えば、
「小児科病棟の新人看護師向けに」
「急性期病棟で働く新人看護師向けに」
「夜勤前に5分で確認できる内容に」
などです。
自分がいつ・どこで使うのかまで指定すると、必要な情報を整理しやすくなります。
AIプロンプトは、事前学習だけでなく看護業務の「情報を整理する練習」にも活用できます。
例えば、文章をまとめるのに時間がかかりやすい看護サマリーもそのひとつ。
患者情報を生成AIへ入力しないなど、情報管理には十分注意が必要ですが、一般化・架空化した情報を使って文章構成を練習することはできます。
👉 看護サマリーを時短する書き方|AIプロンプト・例文付き

Q&A|看護師がAIを使うときによくある疑問
Q. ChatGPTとGemini、どちらを使えばいい?
どちらでも今回のプロンプトは使えます。
回答内容には違いがあるため、使いやすい方を選べばOKです。
大切なのはAIの種類よりも、回答を鵜呑みにせず確認することです。
Q. AIの回答をそのまま看護記録に使ってもいい?
おすすめしません。
看護記録は実際に観察した患者さんの状態を、自施設の記録ルールに従って記載するものです。
AIは事前学習や知識整理をサポートする用途に分けて使う方が安全です。
Q. 患者さんの情報を入れなければ大丈夫?
患者さんを特定できる情報は入力しないことを基本にしましょう。
さらに、勤務先で生成AIの利用ルールが決められている場合は、その規定を優先してください。
まとめ|AIを味方につけて新人看護師の事前学習をラクにしよう

新人看護師の頃は、とにかく覚えることがたくさんあります。
疾患、薬、検査、処置、看護……。
すべてを毎回ゼロから調べていたら、時間がいくらあっても足りません。
そんなときこそ、AIを**「自分専用の学習アシスタント」**として活用してみてください。
今回紹介したのは、
①疾患理解用
②処置用
③検査用
の3つです。
まずは気になるプロンプトを1つ、スマホのメモ帳へ保存してみてください。
そして次に事前学習するとき、
「まずAIで全体像を整理 → 信頼できる資料で確認」
という流れを試してみましょう。
10分、20分でも調べる時間を減らせれば、その時間を睡眠や好きなことに使えます。
AIに全部任せなくても大丈夫。
面倒な「情報を探して整理する作業」だけ少し手伝ってもらう。
それくらいの距離感が、看護師のAI活用にはちょうどいいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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事前学習も情報収集も申し送りも、最初から完璧にできなくて大丈夫。
「調べる・整理する・伝える」を少しずつラクにしていきましょう。


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