「向いていないのかな」「もう限界かも」
そう思いながら、今日もなんとか出勤したあなたへ。
この記事は、1年目で「辞めたい」と思ったことがある私が、当時考えたことを正直に書いたものです。
答えを押しつけるつもりはないけれど、少しだけ気持ちが楽になってくれたら嬉しいです。
辞めたいと思って、当然だと思う

私は1年目、覚えもあまり良いほうじゃなかった。
同期が一度で覚えられる手技を、私は何度やっても不安で。
いつもポケットには参考書やメモでいっぱい。
「ちゃんとできるかな」と不安でいつもメモ帳の確認してばかりいた。
ミスも多くて、インシデント報告を何枚書いたかわからない。
1年で10件以上は書いたかな。
先輩に怒られてナースステーションで泣いた日もあった。
泣きながら「なんで私だけこんなにできないんだろう」と思っていた。
見かねた、Drがおすすめのyoutubeを教えたりして慰めてくれたっけ。
一番しんどかったのは、楽しみにしていた沖縄旅行の直前のこと。
私は小児科病棟で働いていたので、手術の日は両親が基本的には付き添うルールになっていた。
でも、手術の日に家族が来るよう説明するのを忘れた。
家族が来ないから手術が始められないというインシデントを起こしてしまった。
夏休み前に先輩に詰められて、前から予約していた沖縄の美味しい黒豚のしゃぶしゃぶが、全然おいしくなかった。
味もしなかった。
あんなに楽しみにしていたのに。景色はきれいなのに、何も楽しめなかった。ずっと仕事のことが頭から離れなくて、「帰ったらまた怒られる」と思うと、ご飯の味がしなかった。
そのとき私には看護師向いていない。「もう辞めよう」と、本気で思った。
そんなこともあったけど、今は看護師8年目になる。
でも、気づいたことがある

「辞めたい」という気持ちは、弱さじゃない。
それだけ必死に向き合ってきた証拠だと、今なら思える。毎日ミスをしないように必死で、患者さんのために動きたいのに自分のことで精一杯で、家に帰ったら何もできない。
そんな毎日を送っていたら、しんどくなって当たり前だ。
何も感じなくなった人は、そもそも悩まない。
悩んでいるということは、まだこの仕事に何かを感じているということだと思う。
「もっとうまくなりたい」「ちゃんとやりたい」という気持ちがあるから、できない自分がつらいんだと思う。
自分に問いかけた、たった一つのこと

感情が落ち着いたとき、私は自分にこう聞いた。
「看護師が嫌いなの? それとも今の状況がしんどいだけ?」
この二つ、似ているようで全然違う。
「看護師という仕事そのものが嫌い」なのか、「今の職場・今の人間関係・今の状況がつらい」のか。
これを混同したまま辞めてしまうと、後から「あのとき踏ん張れたら」と思うことになるかもしれない。逆に、本当に仕事が合わないと気づいたなら、それはそれで大切な答えだ。
正直に向き合ってみると、私の場合は「仕事そのものが嫌いになったわけじゃない」とわかった。
しんどいのは本当だけど、患者さんと関わる瞬間はまだ好きだった。
採血がうまくいったとき、退院前に「ありがとう」と言ってもらえたとき、ほんの少しだけど、やっていてよかったと思えた。
それだけで、もう少しだけ踏ん張れた。
1年目は、しんどくて当たり前

これは慰めじゃなくて、本当にそう思っている。
看護学校や大学で習ったことと、実際の現場は全然違う。
教科書通りにいかない患者さんばかりだし、優先順位の判断も、先輩への報告の仕方も、全部その場で学んでいくしかない。
正直、「看護実習なんて意味なかった。」と本気で思った。(私が実習テキトーだったのかも笑。)
技術も知識も経験も、全部が足りない状態でスタートするのが1年目だ。
しんどくない方がおかしい。
しかも新人のうちは、自分がどこまでできていないかもよくわからない。
「できていない」ことに気づける力も、まだ育っている途中だから。だから余計に不安になる。
「こんなにしんどいのは自分だけ?」と思っているなら、そんなことはない。
みんなどこかでそう思いながら、なんとかやっている。表に出さないだけで、同期も先輩も、みんな1年目は似たような気持ちを抱えていたはずだ。
それでも「もう無理」と思ったら

無理して続けることが正解とは思っていない。
体や心が本当に限界なら、休むことも、環境を変えることも、立派な選択だ。
眠れない日が続いているとか、涙が止まらないとか、出勤前に体が動かないとか、そういうサインが出ているなら、それは休む必要があるというサインだと思う。
ただ一つだけ、聞いてほしい。
「この気持ちは、今日限りのものか、ずっと続いているものか」
一時的なしんどさなら、少し時間を置くと見え方が変わることもある。
特に夜勤明けや、インシデントを起こした直後は、気持ちが一番落ちているタイミングだ。
そういうときに大きな決断をしなくていい。
でもずっと続いているなら、誰かに話してみてほしい。先輩でも、友達でも、家族でも。一人で全部抱えなくていい。話すだけで、少し楽になることもある。
私自身の話をすると

私は新卒で大学病院に就職した。
覚えることの多さ、業務の速さ、先輩のプレッシャー。
毎日必死で、「辞めたい」と思いながらもなんとか続けた。数年働いて、総合病院に転職した。
環境が変わって、少し息ができるようになった。
それでも常勤はしんどくて、出産を機にパートに切り替えた。
今は週4日、午前中だけ働いている。
収入は減ったけれど、自分のペースで働けるようになった。
そして空いた時間で、副業にも挑戦し始めた。
看護師の経験や知識を活かしたブログを書いたり、テンプレートを販売したり。
正直、最初から全部うまくいったわけじゃない。
でも「看護師を辞めずに働き方を変えた」ことで、今の自分がある。
あのとき辞めなくてよかった、と思っている。
あなたが悩んでいること、それ自体が答えだと思う

「辞めようかな」と悩めるのは、まだこの仕事を大切にしているからだと思う。
でも一つだけ、知っておいてほしいことがある。
看護師の働き方は、病院の常勤だけじゃない。
パートという選択肢もある。週3日だけ働く人もいるし、派遣として自分のペースで働く人もいる。
訪問看護、クリニック、保育園、企業の産業看護師、治験コーディネーター。医療の知識を活かしてブログや教材を作って副業している人もいる。
「この職場が合わない」「常勤がしんどい」は、看護師を辞める理由にならなくていい。
働き方を変えるだけで、ずっと楽になることもある。
どうか、自分を責めないで。
今日もなんとか働いたあなたは、それだけで十分だよ。
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